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キャリアカウンセリング各理論家_ジョン・L・ホランド

こんにちは。
キャリアコンサルタント よこまくかなこ です。

今回はホランド先生について。
CPS-Jというアセスメントはこのホランドタイプを元に作られています。

私のアセスメント結果は記事の下の方で。。。

あと、この6タイプを覚えるのは必須事項です。(試験対策。。。)
「RIASEC(リアセック)」と覚えるのがなんとなく入りやすいかと。
下の図の”3時”のところから時計回りに、ですね。
そうすると、一貫性があるか否かを判断するのは容易になります。

かなこ
リアセック、、、ア〇ソック、、、
リズム一緒やん、、、と思っていた私

当ページ下部に「ホランド」に関する過去問からの参考問題を記載しています。
よろしければご活用ください。

ジョン・L・ホランド

ホランドは人の基本的性格を6つのタイプに分けています。
そして、そのうちの3つの組み合わせで”人”を表すことが出来る、としています。(スリーレターコード

では、まずこの6つについて説明します。

6つのタイプ

企業的:E(Enterprising)

他人を導いたり、他人に影響を与えることができる活動を好む。
リーダーシップ、説得力、そのほか人と仕事をするのに必要なスキルを伸ばす。
商売の販売や人の管理などに関する職業を好む。
野心的、外向的、精力的で自信家。

慣習的:C(Conventional)

情報を明確に秩序立てて整理できる活動を好む。
組織的、事務的、計数的処理能力を伸ばす。
記録管理、計算、タイプ、コンピューター操作などに関する職業を好む。
責任感があり、信頼でき、綿密。

現実的:R(Realistic)

道具・物・機械・動物などを扱うことを好む。
手作業、機械作業、農作業、電気関係などのスキルを伸ばす。
組み立てや修理にかかわる職業を好む。
地に足がついていて実践的。

研究的:I(Investigative)

生物学や物理学関係の活動を好む。
数学や化学の能力を伸ばす。
科学や医学分野の職業を好む。
好奇心が強く学究肌で自立的。

芸術的:A(Artistic)

慣例にとらわれず、創造的な活動を好む。
言語・美術・音楽・演劇のスキルを伸ばす。
創造的な才能を生かせる職業を好む。
創造的で発想が自由。

社会的:S(Social)

人に伝える、教える、手助けすることなどに関連する活動を好む。
人と一緒に仕事をする能力を伸ばす。
教育、保育、カウンセリングなどの職業を好む。
人の助けになり友好的。

 

コードの関連性

人は通常、「3つのタイプの組み合わせ」で表すことができ、かつ、
「どれか一つが強く、あとの2つのタイプはそれほど強くない」と言われています。

そして、関連性は下図の六角形をご覧ください。

隣り合うタイプは似ているので興味・能力に「一貫性がある」となります。
この場合は、その人の中に安定感があり、仕事を見つけやすいとも言えます。

逆に対角のものは最もかけ離れてた興味・能力であり、あまり一貫性はありません。
これまでの人生で様々な異なる影響を受けてきたものと思われます。
性格の異なる両親がそれぞれ全く違うタイプを強化してきたかもしれません。
もしかしたら、自身の中の異なる興味や能力をどう仕事に活かせばよいのか
葛藤しているかもしれません。

六角形の頂点を一つ挟んで隣り合うタイプ(例えば、RとA、SとCなど)の場合は、
方向性がある程度異なる興味を持っているが、仕事の中でうまく組み合わせていけると
考えられます。

もうひとつ、コードの関連性として「分化」をみる必要があります。

テスト結果で、6つのタイプの得点の差を見たときに、
得点に極端に差がある場合、どの分野により興味を持っているのかがわかるので、
キャリアを考える際に焦点が絞りやすくなります。

しかし、6つのタイプの得点に差がないときは、当人もどの分野がよいのか
葛藤していることも考えられるので、じっくりとカウンセリングする必要があります。
(すべてが高得点=ハイフラット型、すべてが低得点=ローフラット型)

ちなみに私のスリーレターコードは「E(企業的)・C(慣習的)・S(社会的)」でした。
希望する職業は『教育および関連サービス』とのこと。
あら、、、やりたいことをやるようにしたら、希望に向かって進んでいくことができるってことですかね。

おまけ

①ホランド(Holland, J. L. )の理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

a. 六角形モデル(hexagonal model)とも呼ばれ、米国文化圏では成立するが、我が国において成り立つか否かについては検証がなされていない。
b. 現実的・研究的・芸術的・社会的・支援的・慣習的の6つの環境的モデルがあるという仮説を前提とする。
c. 人々は、自分の持っている技能や能力が生かされるよりも、価値観や態度を表現でき、自分の納得できる収入やステイタスを与えてくれる環境を求めるという仮説を前提とする。
d. 人の行動は、パーソナリティと環境との相互作用によって決定されるという仮説を前提とする。
 (正解:d (6-9))

②ホランド Holland, J. L. の理論に関する次の記述のうち、 不適切なもの はどれか。

a. キャリア開発と職業選択に影響を与える主要なものとして、「遺伝的要素と特殊な能力」「環境条件やそこでの出来事」「学習経験」「課題に対するアプローチスキル」の 4 つの要素を取り上げた。
b. 職業興味検査(VPI)などのキャリア・ガイダンスのための具体的道具の開発につながった。
c. 人間は個人的特性と環境との相互作用の結果としてできあがるものであり、人は社会的・環境的課題に取り組む独自の方法を身につけると考えた。
d. パーソナリティを 6 つの基本的タイプに分けて、六角形に表した。パーソナリティ・タイプは、六角形における距離が近いほど心理的類似性が高い。
 (正解:a (7-9))

③ホランド(Holland, J. L.)の理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

 a. 個々人を特徴づけるパーソナリティ・タイプは、その人の生得的資質と発達過程で体験する人的、文化的、物理的諸環境からの力との交互作用を経て形成されるという仮説に立つ。
b. 人々は、自分のもっている技能や能力を生かし、価値観や態度を表現でき、自分の納得できる役割や課題を担うことができるような環境を求める。
c. VPI(Vocational Preference Inventory)は、パーソナリティ・タイプの理論を基盤としており、結果は 6 つのパーソナリティ・タイプと 5 つの適職領域で解釈できるように構成されている。
d. 職業行動をパーソナリティの一表出形態として捉え、人と環境とが相互に作用し合う結果と仮定している。
 (正解:c (11-6))

④ホランド(Holland, J. L.)の理論に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

 a. 個人のパーソナリティは、多くの場合 6 つのタイプに分けることができる。
b. われわれが生活する環境は、6 つのタイプに分けることができる。
c. 個人は、自分の役割や能力を発揮できる環境ではなく、経験したことのない新しい環境を探し求めている。
d. 個人の行動は、その人のパーソナリティと環境の特徴との相互作用によって決定される。
 (正解:c (12-9))
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