こんにちは。
キャリアカウンセラー よこまくかなこ です。
先日、転職フェアにて転職アドバイザーとして従事してきました。
そこで気が付いたこと、、、あくまでも私の主観ですが、何か発見につながったら嬉しいです。
特に、「若者の離職率が高くて困っている」という会社さん。
一度胸に手をおいて考えてみてください。
さて、タイトルにも書きましたが、
「転職、、、したい、、、わけじゃない?」
と感じる方がかなりいらっしゃいました。
当然ながら「転職活動中」という方もいらっしゃいます。
仕事を続けながら転職活動中の方、すでに退職され一休み中の方、早く職を見つけないと大変という方、、、
様々です。
そんな中、今回は『(仕事は継続中で)転職するかどうか考えている』という方に焦点をあてて考えてみたいと思います。
その中で「転職するか検討中」という選択肢があるので、そこに焦点をあててみます。
「転職するか考えておられる、、、とのことですが、、、」
この一言を投げかけると、皆さん現在の職場の状況をお話くださいます。
「今の会社のこれから先が不安で、、、」
「人間関係も仕事の内容もいいのですが、このままでいいのかなって、、、」
「モチベーションがあがらなくって、、、」
などなど、様々な答えが返ってきます。
言葉は同じでも、それぞれ環境や考え方が違うので、”同じ”人は誰一人いらっしゃいません。
「不安?もうちょっと具体的にお話伺ってもよいですか?」
「このまま、、、というのは?」
「モチベーション?あがらなくなってのっていつ頃から?何かありました?」
などなど場面を再現していただきながら聞いていきます。
目の前のクライアントさんが一体どんな場面を思い出し、どんな思いをしていたのか?などなどを
再現していただくべく、ひたすら傾聴に徹します。
状況によっては、時間をオーバーしてでもお話を伺ったりもしていました。
その時に起こったこと、気持ち、色々お話くださいました。
男性の方でも結構お話くださったことが私には嬉しかったです。
女性の場合は、比較的お話くださるのですが、どちらかというと自分以外の相手に対する不満が多いので、出来るだけ「ご自身はどうでしたか?」「その時ご自身はどう行動されたんですか?」など『自分はどうだったのか?』を思い出していただくようにしていました。
とはいえ、なんとなく共通するなぁ、、、と思ったのが、
「上司に相談しても何も変わらないし、話を流されて終わり。」
という言葉(または似たニュアンス)。
世の管理者さん、上司さんたち、、、いかがでしょうか?
「いやいや、オレは部下の話を聞いてるし、なんでも相談にこいって言ってるよ」
「オレは何でも話してこいって待ってるのに、部下が来ないんだよ」
という方も多いのでは?
一方部下からは、
・わからないことを聞きに行くと「自分で調べろ」や「この前も教えただろ」など不満げな表情で言われる
・わからないことを聞きに行くと「今忙しいからあとで」と断られ、後から声をかけてもはぐらかされる
・同僚が聞きにいったのを見ていたら無碍にされたのをみて、自分も聞きに行くのが怖くなった
・相談してもなんのヒントにもならない話しかされない
・結局、聞いたことと関係のない昔話を聞かされた
・マイナスなことを報告にいくとあからさまにイヤそうな顔をされる
といった声があがります。
さて、いかがでしょうか?
上司が無意識に受け流してしまうその態度、実は部下はめっちゃ胸に刺さり傷を負っている、、、ということも多いのです。
どうしても手が離せないのなら、
「〇時からなら15分くらい大丈夫だけど、それでもよい?」
とか
「それのどの部分が分からないのかな?ナゼこれをするのか説明しようか?」
など。
また、マイナスな報告をするのは非常に勇気もエネルギーも必要です。
それをしてくれる部下には感謝しかないはずです。
※ハインリッヒの法則から鑑みると、いかに「ヒヤリ・ハット」で気づくかがカギですよね。
そんな部下の気持ちを無視するような態度、とっていませんか?
部下の気持ちも大切に対応していますか?
自分の状況だけを優先するのではなく、立場は違えど部下は部下で困っているわけです。
その状況も自分の状況と同じくらい尊重していますか?
と問いたいのです。
結局のところ、転職するかどうか検討、、、と言いつつも、話を聞いていると、
クライアントさんご自身が「認められたい」という欲求が満たされていないことが多いように感じました。
ただ、クライアントさんも上手に報告・アピールする必要があります。
独りよがりでは厳しいものがあります。力になってくれそうな人がいないか聞いてみると意外にいらっしゃるんですよね。
直属の上司、、、以外で。。。(おーい!直属上司~!!頼むぞーーー!!!)
話をしている中で、
「もっと〇〇してみます」
「もうちょっと同僚と話をしてみて、自分から行動してみます」
「自分はダメって思い込んでました。もっと伝えることを意識します」
などなど、主体的に行動しようとする気持ちをお持ちくださった方々がたくさんいらっしゃいました。
中には、
「自分のやりたい仕事じゃなかった」
というクライアントさんもいらっしゃいました。
「やりたい仕事ってどういうものなの?」
「そのやりたい仕事って企業にとってのメリットデメリットって何があるだろう?」
「どんな思いをもって入社したの?」
などなど色々考えていただくと、
「あぁ、、、ワガママだったなぁって、、、社会を甘く見てた気がします。。。」
とポツリポツリと家族のことや学生の頃、そして今のことを話してくださった方もいらっしゃいました。
最終的に「上司と相談してみます。自分の意見もきちんと伝えます」とおっしゃってくださいました。
多くのクライアントさんが、気持ち新たにご自身と向き合い、今の職場に対して自分が出来ることを言葉にしてくださったことがとても嬉しかったです。
より良い状況になりますように、、、と背中を見送らせていただきました。
さぁ!
部下がどんなに気持ちを入れ替え、前進すべく行動を起こしても、会社・組織・経営者管理者がそれ以上のエネルギーでより良い道を選択するとコミットしなければ、若年層の離職率は下がりません。優秀な人財ほど離れていきます。
次は会社・組織・経営者・管理者の出番です。
どんな行動を起こしますか?