純粋挑戦(Pure Challenge:CH)
どんなアンカー?
このアンカーの方がどうしても諦めたくないと思っているものは、、、
新奇性、多様性、困難が目的。そして、それを乗り越える。
簡単にいうと「無理難題解決」ということ。
比較的このアンカーの人は少数です。
「今まで誰も成し遂げることが出来なかった」
という言葉に反応します。
それこそがモチベーションです。
誰も開発出来なかった難しい設計にしか興味が湧かないエンジニア、
倒産しかけてすべての資源を使い果たしたクライアントにしか興味が湧かない戦略コンサルタント、
人類が越えられない記録に挑戦し続けるスポーツ選手、、、
こんなイメージです。
知的労働、スポーツやとても広い様々な仕事の中で、それぞれの世界での無理難題に
挑戦する人たちです。
主な特徴
- 「今まで誰も成し遂げることが出来なかった」と聞くとワクワクする
- 仕事は常に新しくて意義のある挑戦を与えてくれるもの
- 解決するのがより難しい、もしくはほとんど不可能な問題を求める
- ”普通””簡単”はすぐに飽きる。
- 競争しがち
まとめ
実は、、、私はこのタイプです。
何度アセスメントをやっても、数年前とずっと変わらずこのアンカーを大切に持ち続けています。
確かに、システムエンジニアの頃はお客様からの無理難題な仕様変更(内容も期間も相当無茶)があると
「えー無理じゃないー?」と言いつつもめちゃくちゃワクワクしてモチベーションが最大になっていました。
周りからはある意味迷惑がられてましたけどね。
素直に諦めることをせずチャレンジしちゃうので、、、ね。
組織全体が穏やかに仕事をすすめたい、、という場合、このアンカーの人は耐えられません。
何かしら厄介な問題をみつけてくるでしょう。
・・・少々胸が痛いです。。。
【おまけ】カウンセリングのポイント
上記の特徴をふまえると、、、
このタイプの方に、毎日同じルーティンワークをさせると色々と不和が生じます。
この場合、業務内容を拡げたり、特別な任務を与えたり、通常より困難なことをやらせると、
『新たな挑戦』と捉えるでしょう。
「会社がつまらない」といった相談の際は、今いる状況で問題点などを探してみたり、
工夫できることがないかなどを問いかけると、新しい挑戦へ視点がうつるかもしれません。
ただ、組織内であれば上司や会社の理解も必要になります。
その折り合いをつけることも意識されることが必要になるかもしれません。
※出典:「キャリア・カウンセリングの進め方 キャリア・アンカーの正しい使用方法」E.H.シャイン博士