経営管理能力
どんなアンカー?
このアンカーの方がどうしても諦めたくないと思っているものは、、、
会社の中で昇進し、社内の様々な機能を統括する立場になりたい
簡単にいうと「どれだけ昇進できるか」ということ。
自分の裁量権が増し、何人の部下を抱えているか?ということで自分を評価します。
給与に関しても、部下よりどれだけ多く貰っているかが目安です。
他者の同じ立場の人よりも、自分の部下よりどれだけ多く貰っているかが関心の的です。
有名大学の教授や、科学者よりも、会社の社長の方が権威があるという認識です。
「1.専門・職能別コンピタンス」の人たちとは対照的です。
※専門・職能別コンピタンスについてはこちら
主な特徴
- 会社の中でどんどん昇進したい。
→社内の様々な機能を統括する立場になりたい、ということ。 - 自分の上司から評価されることが重要。
- たくさんの部下を持ち、多くの予算を与えられ、責任の重い仕事が自分の評価ポイント
→会社内での昇進のイメージそのまま、、、です。 - 勤めている組織の成功と自分の仕事を重ね合わせている。
- 出来るだけ早くジェネラリストの仕事につきたい
まとめ
昇進、、、
私自身が長く組織に勤めていませんでしたので、あまり興味のない分野です。
客先へ常駐して仕事をしていると、客先の会社さんの昇進昇格の時期には様々なご意見が耳に入ってきました(^^;)
きっと、よそ者なので、安心して想いを吐いていらっしゃったんでしょうね。
そして、
「あぁ、あの人が昇進したんだね、納得。すごいよね~、おめでと~」
と一緒に喜ぶこともあれば、
「え!?なんであの人が昇進できたの?何が出来るの?え?うそでしょ?」
と状況が呑み込めず、ただただ唖然としていたこともありました。。。
ただ、本当に「この人、すごいわぁ」という方は、
- 分析能力
- 対人スキル
- 対集団スキル
- 情緒能力
など、ただ者ではない感が漂っておられました。こういったスキルがないと逆に経営管理は厳しいかと思います。
【おまけ】カウンセリングのポイント
上記の特徴をふまえ、キャリアの積み重ね方を慎重に確認する必要があります。
「出世したいんです!」「経営に興味があるからやってみたい!」「重役になる!」
という方をカウンセリングする際に以下の大きく4つの能力を備えているかを確認する必要があります。
- 高いモチベーション
→ゼネラルマネージャーは非常に多大な犠牲を強いられる厳しい仕事です。
その心構えがないなら、止めた方が無難です。
しかし、高い目的意識を持ち、それに立ち向かうことが出来ればアリです。 - 情報分析能力
→不十分であったり、信頼性が図れない多くの情報からでも、瞬時に周りの情報を分析し、必要な質問をして決定を下す必要があります。
分析と適切な質問そして決定が必要です。 - コミュニケーション能力の高さ
→上記①②が備わっていることが前提として、さらにコミュニケーション能力が必要です。
一対一、グループなど、他の人々と楽しくうまくやっていけることができ、上下関係もうまくこなせ、独立心もありつつ
皆で協力することができ、集団をうまく導くことが必要です。 - 感情コントロール
→日々非常に難しい判断を迫られる中、メンタル不調になったりアルコール依存などにもならず、
自分が自分としてあり続けることが必要です。
例えば、年齢的に次の就職が厳しいであろう社員をクビにしたり、非常に優れたプロジェクト案でも片方はGoを出し、
片方はNoを突き付けることも。
それでも、割り切って自分は自分であり続ける必要があるのです。
「あなたは高い目的意識を持っていますか?不確定な情報から決断を下すことが出来ますか?誰とでもうまくやっていけますか?
厳しい判断で胃や精神を痛めたりしませんか?」
※出典:「キャリア・カウンセリングの進め方 キャリア・アンカーの正しい使用方法」E.H.シャイン博士