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キャリアカウンセリング各理論家_マーク・L・サビカス

こんにちは。
システム&キャリアコンサルタントの よこまくかなこ です。

今回はサビカス先生。
この「ナラティブ」という言葉は、心理学の世界でもよく耳にする気がします。

そりゃそうですね。。。
過去の経験で今があるんですもん。それは存在も思考もすべてひっくるめて。

当ページ下部に「サビカス」に関する過去問からの参考問題を記載しています。
よろしければご活用ください。

マーク・L・サビカス

人は職業行動と職業経験に意味を付与することにより、自らのキャリアを構成する

というのが、サビカスの「ナラティブ(物語)アプローチ」の考え方です。

働く人を取り巻く環境が流動的で不安定なものへと急激に変化している現在、
働く人を支えるキャリアカウンセリングも変化すべきです。

実際、「終身雇用」は「非正規雇用」「臨時雇用」など不安定雇用へと急速に移行しています。
1990年には非正規雇用者は全雇用者に占める割合は20%程度でしたが、
2014年には37.5%程度に伸びています。
男性21%、女性は55%越えです。
もちろん、理由があって非正規雇用を選んでいる人もいらっしゃいます。(私もその一人)
正規雇用を望んでいるにも関わらず、非正規雇用しかなく、、、という方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そもそも、安定した1つの組織でキャリアを発展させる人は減少し、
転職がごく普通のことになってきました。

自分らしさを維持しながら職業を選択し、働き続けるために、
自身のライフヒストリーを構成することをキャリアカウンセラーは手助けします。

キャリア構成理論

自分の人生を自らデザインし、一見バラバラに見える仕事経験を、
統一あるいはストーリーに組み立てていくことが現代人の課題です。

小さなストーリーを大きなストーリーも統合する必要があります。
経験を系統立てて整理することで、過去の経験により広くより深い意味を与えます。

ストーリーは予期しなかった出来事への対応として作られます。
これは、不適切・予想に反した出来事に納得できる意味を与える営みだからです。
(ストーリーをプロット(筋書)に仕上げる)

例えば、
ストーリー:王様は死んだ。そのあと女王が死んだ。
プロット :王様が死に、そのあと女王は悲しみのあまりに死んだ。

そして、統合していくことにより、キャリアテーマが導かれます。
過去の紐づけだけでなく、将来の見通しを与えるものでもあります。
キャリアテーマを明確にすることによって、人は一貫性をもつことができます。
職業生活に何を求め、何を目標にしているか理解できるようになるというわけです。

ナラティブキャリアカウンセリングの特徴と進め方

特徴

上記の対比のように、伝統的キャリアカウンセリングは実証主義的世界観のもとで
発展してきました。
それに対し、ナラティブキャリアカウンセリングは、実証主義のいくつかの
主要仮設に真っ向から異議を唱えたり、まったく異なる観点を新たに提案します。

実証主義では、クライエントの人格・能力・興味などといった人間(特性)の部分に
焦点を当てるのに対し、ナラティブキャリアカウンセリングはクライエントの主観的な
経験や感情に価値をおき、人生という全体の文脈の中でクライエントを理解しようと
する点です。

進め方

典型的なナラティブキャリアカウンセリングは3回のセッションで終結します。

1回目:キャリアストーリーインタビュー
2回目:クライエントに再構成したストーリーを語る
3回目:カウンセリングを締めくくる

1回目と2回目の間は1週間、2回目と3回目は2~4週間開けるのがパターンです。
1回目のインタビューでキャリアカウンセラーはクライエントのストーリーの中に
埋め込まれた意味を理解し、ストーリーを語り直す必要があります。
2回目の再構成したストーリーからクライエントとともにプラン作成をします。

では、「キャリアストーリーインタビュー」についてちょっと内容を整理してみます。

キャリアストーリーインタビュー

  1. 「あなたが成長する過程(6歳頃)で、だれに憧れましたか?
    できれば3人挙げてくだわい。そして、その人について話してください。
  2. あなたは定期的になにか雑誌を読んだり、テレビ番組を見ますか?
    それはどのようなものですか?その雑誌やテレビ番組のどのようなところが
    好きですか?
  3. あなたのお気に入りの本、またが映画は何ですか?
    その内容を話してください。
  4. あなたのお気に入りの格言またはモットーを教えてください。
  5. あなたの最も幼い頃の思い出は何ですか?3歳から6歳頃の、
    または一番幼い頃の出来事で覚えていることに、私は興味があります。
    できれば3つの出来事を話してください。
    そして、それらに見出しを付けてください。
かなこ

うーーーーん、、、覚えてない(笑)
一度、自分自身で向き合う必要があるかな、と思いました。
キャリコンの勉強会の中でも、ナラティブを活用した「すごろく」での内省ツールがあります。
これは非常に面白いので活用していきたいと思います。

おまけ

①サビカス(Savickas, M. L. )のキャリア構築理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

a. キャリア構築理論の立場からは、相談プロセスよりも心理検査の実施とその結果による診断を重視しなければならない。

b. サビカスは、スーパー(Super, D. E. )の理論を否定し、独自のキャリア構築理論を展開した。

c. キャリア構築理論は、キャリアを「選ぶ」こと、「決める」ことを最も重視する。

d. キャリア構築理論は、キャリアを本人の主観的な側面からとらえることを重視する。

(正解:d (6-10))

②サビカス( Savickas, M. L. )のキャリア・アダプタビリティに関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

a. キャリア・アダプタビリティの概念は、ホランド(Holland, J. L. )の理論に基づいている。

b. キャリア・アダプタビリティは、3 つの次元から構成される。

c. キャリア・アダプタビリティを向上させることの目的は、自己概念を実現することにある。

d. キャリア・アダプタビリティは、安定性を前提とする社会においてより重要とされる概念である。

(正解:c (8-7))

③サビカス(Savickas, M. L.)が提唱したキャリア・アダプタビリティの次元に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

a. キャリア自信(Career Confidence)とは、進路選択や職業選択を行う際に必要となる一連の行動を適切に実行できるという自己効力感を意味している。

b. キャリア好奇心(Career Curiosity)とは、自分自身と職業を適合させるために、好奇心をもって職業に関わる環境を探索することを意味している。

c. キャリア関心(Career Concern)とは、過去にとらわれるのではなく、現在直面している職業上の課題やトランジションに目を向けることが大事であるという現在志向を意味している。

d. キャリア統制(Career Control)とは、人々が自らのキャリアを構築する責任は自分にあると自覚し、確信することを意味している。

(正解:c (9-7))

④サビカス(Savickas, M. L.)が提唱したキャリア・アダプタビリティの次元に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

a. キャリア関心(Career Concern)とは、職業上の未来についての関心であり、過去から未来への経験が連続しているという信念をもたらすものである。

b. キャリア統制(Career Control)とは、自らの未来を所有している、または未来を創造すべきであるという信念であり、自らのキャリアについて責任を持つことである。

c. キャリア好奇心(Career Curiosity)とは、新しい経験を受け入れ、様々な可能性を試す価値があるという信念であり、自分自身と職業を適合させるために職業に関わる環境を探索することである。

d. キャリア自信(Career Confidence)とは、進路選択や職業選択において必要となる一連の行動を適切に行うことができるという意思決定能力のことである。

(正解:d (11-8))

⑤サビカス(Savickas, M. L.)のキャリア構築理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

a. キャリア構築理論の立場からは、相談プロセスよりも心理検査の実施とその結果による診断を重視しなければならない。

b. サビカスは、スーパー(Super, D. E.)の理論を否定し、独自のキャリア構築理論を展開した。

c. キャリア構築理論は、労働者が職業の再構築をするためのキャリアガイダンスを最も重視する。

d. キャリア構築理論は、キャリアを本人の主観的な側面から捉えることを重視する。

(正解:d (12-10))

⑥サビカス(Savickas, M. L.)によるキャリア・アダプタビリティの4つの次元に関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

a. キャリア関心(Career Concern)とは、未来志向、つまり未来に向けて備えることが重要である、という感覚のことである。

b. キャリア統制(Career Control)とは、人々が自らのキャリアを構築する責任は自分にあると自覚し、確信することを意味している。

c. キャリア好奇心(Career Curiosity)とは、自分自身と職業を適合させるために、好奇心をもって、職業にかかわる環境を探索することを意味している。

d. キャリア冒険心(Career Risk-taking)とは、結果がどうなるかわからない場合でも行動することを恐れないことを意味している。

(正解:d (13-9))

⑦サビカス(Savickas, M. L.)のキャリア・カウンセリング理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

a. キャリア構成カウンセリングのカウンセラーは、ナラティブ心理学を用いて、クライエントが自らのストーリーを展開し、それによって最後にそのストーリーが自分を包み込み、不確実性を緩和できるように支援する。

b. クライエントは、アイデンティティと主観的キャリアをナラティブで構成したとしても、喪失を伴う転機に遭遇した時には、自らに意味と方向を見出すことができなくなる。

c. ライフ・ストーリーの語りによって、人は自分自身の過去と決別し、新たな人生計画を持つことができるようになる。

d. 構成主義的カウンセリングとは、クライエントのパーソナリティ構成要素を分析することである。

(正解:a (14-33))

かなこ
シュロスバーグ同様に出題率が高いですね!
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